別荘とリゾート会員権の違い

果たして別荘地の土地は堅実な資産なのでしょうか?

2018年11月12日 15時34分

必ずしも堅実だとは言い切れませんし、別荘を購入するには多額の資金が必要ですから、経済的に余裕があってもリスクは十分に検討しておきましょう。
別荘を薦めてくる不動産業者は「土地は資産だ」という前提でセールスしてきます。
ですが、本当の意味で資産として言えるのは、売りたいときにすぐに売れる土地だけです。
そうなると、東京都内の駅近物件や東京都心に近い住宅地程度でしょう。
 
売り出しをしてすぐに売買契約が成立するのは、旧軽井沢のリゾート地など一等地に限定されます。地方の土地はニーズが少ないです。
実際に売却するときに困るケースは多く、売れない土地は資産価値がないのも同然です。
売れなければ、どんどんと値下げせざるを得ません。現実に100万円とか200万円なんてレベルの別荘もあるほどです。
 
売れない別荘は、それを相続したところでも負担が増えるだけです。管理をしなければ荒れ放題になりますし、毎年の固定資産税も請求されています。
相続して、その別荘を実際に使えばいいですが、そうじゃなければ、負担になるだけです。
持て余していても、放棄はできません。相続放棄をする場合は全てを放棄しなければなりませんから、プラスの遺産までも放棄せざるを得ません。
現金を遺産として残す方がいいのです。
 
別荘を検討している人は、時間的にも経済的にもゆとりがあるから次のライフステージでの別荘ライフを夢見ているのです。
しかし、健康であるのでしょうか?病気になれば別荘に住むこともできません。そうなると、リゾート会員権のほうが、現実味があるでしょう。
 
手持ち資金をある程度残しながらリゾートライフを楽しむには、リゾート会員権がいいのです。
購入しなくても、権利だけ購入することもできるのです。最も低リスクで面倒がないので富裕層でも注目されているのです。